演奏会記録:オペラ

河野克典/バリトン

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エルマンノ・ヴォルフ・フェラーリ作曲「イル・カンピエッロ」

藤原歌劇団公演、2001年7月27-30日、新国立劇場中劇場
  指揮:マルコ・ティット  演出:粟国淳
ガスパリーナ(高橋薫子/砂川涼子)、ドナ・カーテ(マックス・ルネ・コゾッティ/石川和彦)
ルシエータ(五十嵐麻利江/竹村佳子)、ドナ・パスクワ(持木弘/ルイージ・ペトローニ)
ニエーゼ(葛貫美穂/大森智子)、オルソラ(チンツィア・デ・モーラ/森山京子)
ゾルゼート(五郎部俊朗/中鉢聡)、アンゾレート(久保田真澄/アレッサンドロ・ズヴァブ)
アストルフィ(河野克典/加賀清孝)、ファブリーツィオ(ドナート・ディ・ステファノ/彭康亮)

プログラムの粟国淳さんの解説によると「イル・カンピエッロとは日本語で小さな広場という意味 です。原作は1700年代のコンメーディアを代表する戯曲作家、カルロ・ゴルドーニの同名戯曲で、初演は1756年、ヴェネツィアのとある小さな広場と その周りに生活する人々が繰り広げる様々な人間模様を、下町のヴェネツィア弁でストーリを展開していくことで、いっそう生々しく庶民の喜怒哀楽を表現している作品です。」

私の演じたアストルフィはナポリから来た騎士の役で、ある小さな広場の周りに住むヴェネツィアンの日常茶飯事の口論、喧嘩、大騒ぎ、恋のさや当てなどの仲介役といった 役柄でした。

ノート 1.対談:イル・カンピエッロ、この公演を前にしてこのオペラについて語りました。
ノート 2.ゲーテ「イタリヤ紀行」より

ゲーテは1786年9月から約一年半をかけてイタリヤ各地を旅行し、それを「イタリヤ紀行」として発表しています。そして10月10日の項で、ヴェネツィアで カルロ・ゴルドーニの「キオッツァの喧嘩口論」という喜劇を見たことを報告しています。劇の構成はイル・カンピエッロと似ていますが、ここでは手足の不自由な、 充分に口のきけない老船頭が、イル・カンピエッロでの騎士に相当する役割を演じます。
イル・カンピエッロの戯曲の初演が1756年ですので、それから30年たってもまだ、ゴルドーニの喜劇が演じられていたというのは、いかに彼の戯曲がヴェネツィア ンの心を捕らえたかを示していると思います。