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河野  克典       Katsunori KONO  (バリトン)

山口県出身。東京藝術大学卒業、同大学院修了。藝大「メサイア」公演でデビュー。 ドイツ政府給費留学生(DAAD) としてミュンヘン国立音楽大学マイスタークラスに学ぶ。 その後ウィーン国立歌劇場研究員となる。

ジュネーブ国際音楽コンクール声楽部門第2位(1位なし)、ヘルトゲン ボシュ国際声楽コンクール歌曲部門第1位、ザルツブルク市賞などの賞を受賞。ライン音 楽祭、ザルツブルク音楽祭、アムステルダム・コンセルトヘボウ、その他ヨーロッパ各地でのリサイタルをはじめ、オーケストラ、そして宗教曲の公演にも数 多く出演する。その演奏はヨーロッパを始め世界各地で放送されている。 特に西ドイツ放送協会(WDR)では数多くの放送録音、そしてリサイタル・シリーズを 行う。

オペラは研究員時代のウィーン国立劇場をはじめ、リヨン・オペラでケント・ナガノの指揮のもと「蝶々夫人」のヤマドリなどに出演し、95年の国連50周年記念「サンフランシスコ公演」にも参加している。イタリアではカリヤリの劇場で「友人フリッツ」のダヴィドを、オランダでは演奏会形式オペラ「御代官様」(ヴォルフ作曲)のT・ルーカスを歌う。

日本国内ではソニー音楽芸術振興会主催の「Performance Today」でデビューリサイタ ルを、NHK交響楽団の定期演奏会には若杉弘氏の指揮でマーラーの「さすらう若人の歌」 を歌いデビュー。新日本フィルハーモニー交響楽団、 日本フィルハーモニー交響楽団、新星日本交響楽団などの定期演奏会や「第9」のソリス トとして、また指揮者大野和士氏とは東京フィルハーモニー交響楽団の「オペラコ ンチェルタンテ・シリーズ」や定期演奏会に出演。

モーツアルトの「魔笛」でパパゲーノ役を国立劇場公演で演じる。そしてシュトラウスの「無口な女」理髪師役を、99年東京フィルの「オペラコンチェルタンテ・シリーズ」、02年3月東京オペラプロデュースの劇場公演でも歌う。
01年7月には新国での藤原歌劇団のオペラ「イル・カンピエッロ」に騎士アストルフィ役を歌う。
01年10月にはクルト・マズア指揮ロンドン フィルハーモニー管弦楽団「第九」公演のソリストをつとめる。

歌曲のリサイタルも多く、97年秋清水和音氏との共演により紀尾井ホールでリサイタルを開き、その後は1999年から2000年にかけてカザルスホールにてリサイタルシリーズ「歌・三夜一夜物語」を日本を代表するピアニスト、横山幸雄、清水和音、小山実稚恵氏らと共演し、企画、演奏を行う。これは01年秋の野平一郎氏との「白鳥の歌」、02年2月の小林道夫氏との「冬の旅」へと続いた。

これまでに小澤征爾氏、大野和士氏、ケント・ナガノ氏、沼尻竜典氏、オリバー・ナッセン氏をはじめ内外の指揮者と数多く共演をしている。

現在、横浜国立大学教育人間科学部助教授、東京藝術大学非常勤講師としての後進の指導、そして2003年10月まで4年の間、朝日新聞社の「CD視聴室」の選者としても活動。
平成15年度文化庁芸術祭優秀賞受賞
第57回山口県芸術文化振興奨励賞(平成18年5月)